こんにちは。小泉朝子です。
前に「セブンの阜杭豆漿でシェントウジャンを作る」という記事を書きました。
セブンイレブンで販売されている阜杭豆漿(フーハンドウジャン)を使って、おうちで鹹豆漿(シェントウジャン)を作った記事です。
台北の人気朝ごはん店『阜杭豆漿』のボトル豆乳で、2026年8月現在、東京都内のセブンイレブン限定で販売されています。

あのとき、最後にこう書いていました。
ちなみに黒酢も一緒に買いました。今回は米酢で作りましたが、黒酢版は次の宿題にしておきます。
この宿題を……と思ったのですが。
せっかく阜杭豆漿が手に入った今、どうせなら台湾産の材料でシェントウジャンを作りたい!
という気持ちにかられ、台湾の調味料を取り寄せました。
台湾のしょうゆと、台湾の烏醋(ウーツー)です。
結果から言うと、
固まりませんでした。
でも、台湾らしい香りとコクのある、おいしい一杯になりました。
取り寄せたのは「金蘭醬油」と「工研烏醋」

左が金蘭醬油(KIMLAN)。590mL、原産国は台湾です。
右が工研烏醋(KONG YEN Black Vinegar)。600mL、こちらも台湾産です。
「烏醋(ウーツー)」は英語の商品名では「Black Vinegar」と書かれています。
私は最初、日本の「黒酢」のようなものだと思っていたのですが、調べてみると、日本の黒酢とはかなり違うものでした……。
材料(1人分)
前回から変えたのは、しょうゆと酢の2つだけ。
分量は変えていません。
| 材料 | 分量 | 前回からの変更 |
|---|---|---|
| 阜杭豆漿(プレーン・加糖) | 200mL | 同じ |
| 金蘭醬油(台湾しょうゆ) | 5mL(小さじ1) | 正田しょうゆから変更 |
| 工研烏醋 | 10mL(小さじ2) | タマノイ米酢から変更 |
| 干しえび | ひとつまみ | 同じ |
| 味付け中華ザーサイ | お好みで | 同じ |
| 冷凍青ねぎ | お好みで | 同じ |
| 冷凍油條(ヨウティヤオ) | 1本 | 同じ |
ラー油を今回忘れてました。
作りたい方はお好みでラー油もどうぞ。
しょうゆ5mLに対して、酢は倍の10mL。
この比率も前回と同じです。
作り方は前回とまったく同じです
今回は調味料の違いを見たかったので、作り方は変えていません。
くわしい手順は前回の記事に書いているので、ここでは簡単に紹介します。
1. 器に、しょうゆ・烏醋・ザーサイを入れる

具も用意しました。
左下が台湾しょうゆ、右下が台湾烏醋です。
烏醋を入れた時点で、器の底が前回よりはっきり黒い。
米酢は無色だったので、見た目からもう違います。
しょうゆと烏醋を軽く混ぜてから、ザーサイを入れます。

ネギと干しえびは最後に入れるので、ここではザーサイだけ。
2. 阜杭豆漿を電子レンジで温める
セブンの阜杭豆漿を、500Wで2分半。
前回とまったく同じ設定です。
温度を測ってみると、
今回は87度。
前回は同じ設定で84度でした。
なぜだ……。
3. 高いところから、一気に注ぐ

ここも前回と同じです。
高い位置から、勢いよく注ぎます。
セブンの阜杭豆漿+烏醋は、87度でも固まりませんでした
やっぱりラー油の色どりもほしいなあ。
まずは2分待って、下からすくってみました。

さらさらでした。
前回は、
「1分ではまだシャバシャバ。さらに30秒待ったら、ふるっとおぼろ状になった」
という結果でした。
今回はそれより長めに待ったのですが、それでも固まっていません。
さらにもう1分待ちました。

やっぱり、さらさらのまま。
スプーンにすくえるのは泡ばかりで、前回のようなおぼろ状にはなりませんでした。
温度は前回より高い87度。
作り方も分量も同じ。
変えたのは、しょうゆと酢だけです。
「じゃあ、なぜ固まらなかったんだろう?」
気になって、工研烏醋のことを調べてみました。
調べてみると、今回使った工研烏醋は、醸造酢に野菜・果汁・香辛料などを合わせた調味料。日本の米黒酢とは原材料もかなり違いました。
シェントウジャンの“ふるっ”とした状態には、酢の酸が関係していることがわかりました。
豆乳メーカーのマルサンアイも、シェントウジャンについて「無調整豆乳と酢を合わせることで全体が少し固まる」と説明しています。キッコーマンも「酢のチカラでおぼろ豆腐状に固めたスープ」と紹介しています。
そして今回使った酢を比べると、
- 前回のタマノイ米酢:酸度4.5%
- 今回の工研烏醋:酸度1.8%以上
でした。どちらもメーカー公式の表示です。
今回はどちらも10mL使ったので、工研烏醋のほうが酸度が低かったことが固まりにくかった理由のひとつかもしれません。
ただし、豆乳の固まり方は酢だけでなく、豆乳の種類や温度などにも左右されます。マルサンアイも、無調整豆乳を使うこと、温度が低すぎたり沸騰させたりすると固まりにくいことをポイントとして挙げています。
なので今回は、「烏醋だから絶対に固まらない」とは言い切れません。
でも、同じ阜杭豆漿・同じ分量と温め方で、米酢では固まり、工研烏醋では固まりませんでした。
この酸度の違いは、ひとつ気になるポイントでした。
それでも、食べてみたら
具を入れて完成です!

固まりはしなかったけれど、とりあえず食べてみることに。
おいしかったです。
そして、烏醋の存在感がすごい。
コクと香りが強くて、スープ全体の印象が前回とはかなり変わりました。
米酢版より台湾らしい香りやコクを強く感じて、台湾感満載。
ただ、これまでお店で食べてきたシェントウジャンの味とも違います。
烏醋そのものの印象は、
- 見た目のとおり、黒くてコクがある
- 酸っぱいだけの酢とは違って、ソースのような風味もある
- 独特の香りがあって、アジアンな感じ
というものでした。
米酢が「酸味」だとしたら、烏醋は私には「酸味+うまみ+香り」に感じます。
だから固まらなくても、ひとつのスープとしておいしく食べられたのだと思います。
米酢版との違い
前回の米酢版と、今回の烏醋版を比べてみます。
| 項目 | 米酢版 | 烏醋版 |
|---|---|---|
| 見た目 | 白い。おぼろが浮く | やや茶色い。さらさら |
| 食感 | ふるっと、とろみあり | とろみなし。スープに近い |
| 酸味 | すっきり、まっすぐ | まろやか。奥に甘みとコク |
| 香り | ほとんどない | 強い。台湾らしい香りを感じる |
| 台湾らしさ(私の印象) | ふつう | 強く感じた |
※あくまで今回の2回分を比べた、私個人の感想です。
好みは米酢版でした
固まらなかったのに、こう書くのも変ですが。
台湾らしい香りとコクを楽しむなら、今回の烏醋版もアリ。
あの独特の香りは、米酢版にはありませんでした。
ただ、好みでいうと私は前回の米酢版のほうが好きです。
ふるっとしたおぼろ状の食感があって、私がシェントウジャンに期待する感じに近かったから。
今回までの2回では、
米酢で作ったときはふるっと固まり、烏醋で作った今回はさらさら。
という結果になりました。
食感を楽しみたいなら米酢のほうが向いていそうですが、まだ2回分だけの結果です。
また違う条件でも試してみたいと思います。
台湾しょうゆは、味よりも「そろえる楽しさ」
今回使ったもうひとつの台湾調味料が、金蘭醬油です。
私が食べ比べた範囲では、味は日本の濃口しょうゆとよく似ていました。
前回使った業務スーパーの正田しょうゆと比べても、私には大きな風味の差は分かりませんでした。
なので、
シェントウジャンを作るためだけなら、おうちにあるしょうゆで十分。
台湾産の材料でそろえてみたい、という人には楽しいと思います。
今回使ったのはこちらです。
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材料はどこで買う?
今回使った阜杭豆漿はセブンイレブン、具材と油條は業務スーパーで購入しました。
このあたりは前回と同じです。
問題は烏醋。
工研烏醋は、ふつうのスーパーではなかなか見かけません。
私はネットで購入しました。
工研烏醋(KONG YEN Black Vinegar)(Amazon)
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こんな人におすすめ
今回の烏醋版は、こんな人なら楽しめると思います。
- 台湾の調味料を使った鹹豆漿を試してみたい人
- 前回のレシピを作って、違う味も試してみたい人
- おうちシェントウジャンの香りやコクを変えてみたい人
- 台湾の調味料で一式そろえてみたい人
一方、
ふるっとした食感を楽しみたい方は、まず前回の米酢を使ったレシピがおすすめです。
今回は、その食感は再現できませんでした。
まとめ|セブンの阜杭豆漿を台湾の烏醋で作ってみた結果
セブンの阜杭豆漿を、台湾の金蘭醬油と工研烏醋で作ってみた結果、今回は固まりませんでした。
今回わかったことをまとめます。
- 87度まで温めても、3分待ってもさらさらのままだった
- 前回の米酢版より温度は高かったのに固まらなかった
- でも、台湾らしい香りとコクが強く、独特のおいしさがあった
- 私がこれまでお店で食べてきたシェントウジャンとも違う味だった
- 今回の比較では、米酢版はふるっとした食感、烏醋版は香りとコクが印象的
- 金蘭醬油は日本のしょうゆとよく似ていて、台湾産でそろえる楽しさで選ぶのもアリ
最初は「失敗したかな」と思ったのですが、食べてみたらおいしかった。
料理って、こういうことがあるから面白いです。
工研食品からは『白醋』も販売されているので、次はそちらでも試してみたいと思います。
ごちそうさまでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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